鋏の事を書いたので他の道具の事も少し。

そもそも「道具」というものが全般的に好きである。なので古道具屋も好きだしホームセンターも好きだ。

専門的な道具を必要とする職業自体が好きなのかもしれない。

弘法筆を選らばずとはいうが、僕は自分に合う選りすぐりを使いたい質なので道具は色々試しに試して今に落ち着いている。

特に手で縫うことが大半の時間の中で「指ぬき」と「針」は必要不可欠な道具だ。

指ぬきにも種類が色々あるが、日本でよく使われる指ぬきは指輪のような形をしたもので、欧米の指ぬきは指先全体を覆う形をしている。どっちが良いとかは人それぞれで特には無い。

更にメンズではオープントップといって指ぬきの頭が塞がっていないものを使うのだが、これの小さいサイズというのがなかなか売っていない。僕は指が細いのでサイズが小さいものでないと合わないのだが、大抵売っているものは全部大きい。なので今まで色々探してサイズの合うオープントップのものを見つけたり、大きいサイズの内側にパテを埋めて合うようにしたりと試行錯誤してきた。

昨年やっと自分のサイズに合う理想の指ぬきを入手することができ、ひとまず指ぬき探しの旅は落ち着いた。

針も同様だ。針にも長さと太さの種類が多々あるし、洋裁用と和裁用でも違う。

針も色々試しに試して、今はしつけ用の針はみすや針の「小もめん」で、手縫い針はイギリスのビンテージ針を使っている。特に手縫い針の方は今は製造していないのでデッドストックを見つけては買い足すという感じである。

このようにこだわりというか収集癖に近い感じだが、本来はある程度のレベルをクリアしている道具ならどれを使っても関係ないという職人の方がかっこいいと思う。

そういう意味でまだまだ未熟者であることは自覚しているが、残念ながら恐らくこの癖はこの先も変わらないだろうとも自覚している。

一番左が日本の指ぬき。その他はイタリアやイギリス、アメリカのものもある。左から2番目がやっと入手できた理想のマイサイズ。

イギリスのビンテージ針と京都みすや針の小もめん針。

イギリスの針は古くからある資材屋などでたまに見かけるが、保存が悪いと針が錆びていることがあるので買うときは要注意。