紳士服の仕立ての道に入り独立するまで15年。
2010年からの11年間はサルトリア・イプシロン船橋氏のもとイタリアの仕立て技術は勿論、フィッティングや補正の考え方、接客応対も勉強させていただき、私自身の仕立て技術の中心は船橋氏から得たものであることは間違いありません。
しかし、一番初めに入社した小さなテーラーでは、針の持ち方もままならない私に当時65歳～75歳の職人の方々が丁寧且つ厳しく「縫いの仕事」を教えてくださり、またそれと同時期に日本を代表するテーラーの私塾にも4年程通い、そこで得た経験も私の大きな糧となっています。
15年という修行期間は長い方かと思います。
しかし今まで学んだ技術や知識、経験を集約し、嚙み砕き、理想の「洋服」を描く為には必要な時間であったと感じています。
そしてこれから先は、私が考える理想の「洋服」をより具現化していくと同時に、私が1から作る洋服というものを多くの方に着ていただきたいと思い『26 laboratorio』を設立いたしました。
26 laboratorio 高橋 瑶介
