ここでは私の仕立てる洋服の内容を少し詳しく紹介いたします。
< 型紙 (パターン)>
ビスポークテーラリングと呼ばれる一人ひとりの体型に合わせた洋服ですので、まずは御注文をいただいたお客様の型紙(パターン)を起こします。
型紙に関しては60年代のローマの裁断書を基に、様々な裁断書や今まで培った経験を踏まえ改良を重ねたオリジナルがベースです。
< 芯地 >
ジャケットやコートに用いる毛芯と呼ばれる芯地はイタリア製、日本製といくつかあり、生地や表現したいラインを考慮してその都度作ります。もちろん接着芯は使いません。
< 体型補正 >
フィッティングと補正理論は船橋氏の考えをはじめ様々な理論を解釈、研究し、私独自のアプローチを行い着心地やフィット感に反映させております。
< 縫製 >
縫製は手で優しく縫う部分とミシンで縫う部分と箇所によって変えます。
特にジャケット前端の身返しとの接合部分や肩、襟周りは手で縫うことによって柔らかさと立体感が生まれます。
< アイロン>
アイロンプレスの作業は洋服作りの重要な要素の一つです。
巷でもよく聞くアイロンプレスの作業に「くせ取り」というものがあり、これは立体にしたい部分をアイロンの力でじっくりと時間をかけ形成していくというものです。しかしそれ以外にもアイロンでの作業というのは要所要所で数多あり、丁寧に時間をかけて行うアイロンプレスこそビスポークならではの作業かもしれません。